SHUFFLE(Navel) レビュー
Navel処女作で代表作である｢SHUFFLE｣
スピンオフのリアリアもDS移植決定して 盛り上がっているが、
最近では 曲芸商法に近づいてきているが、それでも新作を出し
新作で 展開して行こうというのが見られるので まだ曲芸よりはましである。
さてこの作品｢SHUFFLE｣だが 当時は 西又 鈴平コンビで新作が出るといわれ
盛り上がり、同時発売の大作であるFateを最初は上回っていたらしいが
途中から逆転される。
その理由としては 簡単。シナリオが薄すぎる！
ネタばれで 個別に書いていくと
シア（リシアンサス) 神族
自分が神族でありながら
自分の中にいるもう一人の名前もない子との葛藤。
(自分だけ前に出ていて この子はずっと日陰の中と・・・）
最後にその子も凛に｢キキョウ｣という名をもらい シア キキョウ共に
一つの体で二人の魂を共有
(移植版だと 二人に分かれることも可能)
作品上 一番まともなシナリオだったかな
リン(ネリネ) 魔族
こちらのシナリオもシアと似ていて かつて凛が会ったという
もう一人の自分とも言うべき存在｢リコリス｣
もういない 彼女にたいしての罪悪感や苦悩の物語
リコリスという存在がネタばれなので 最後の方にやるのもいいかも
芙蓉楓（ふよう かえで） 人間
凛に尽くしながらも、自分を好きにならないでほしいという彼女。
リアリアで語られる 過去の因縁の話が絡んできますが、
ここでは 凛が楓に過去にどんなことをされたかを
簡単な雑談程度で 終わらせてしまっているため
今の楓とのギャップの差が描かれず、
簡素な作りになってしまっている。
アニメでは 馬鹿監督のせいで ヤンデレにさせられたが
実際はそんな事もなく、やさしい子である
時雨亜沙（しぐれ あさ） 人間(一応）
アニメで人気投票1位というだけでメインに当てられた子。
シナリオは 魔法を使わなきゃ 体に負担がかかり
危険な状態になるのを 魔法が嫌いな彼女に
魔法を使わせるようにする物語
ぶっちゃけ 彼女がただ意地を張っているだけのような
シナリオなので アニメ メインかといわれたら それはNOと言える
プリムラ 人工生命体
最初はクールだが 彼女のシナリオを進めていくと、
凛達の呼び方が 呼び捨てから｢お兄ちゃん｣などに変わる
正確が180度変わるのは 見ごたえアリ！
北都南のボイスで 破壊力あり(笑)
魔力制御が不安定だったが ある事件をきっかけに
安定した魔法が使えるようになる・・
しかし それは魔界に帰り
もうに二度と戻って来れないことを意味していた。
プリムラは凛から自分の記憶を消し、凛は それでも前と
変わり元気がなく それを見かねた見かねた友人達が
連れて行こうとするシア ネリネの父親達に
娘たちを使い(笑） 一定期間内に凛が記憶を取り戻すかで
プリムラを人間界にいさせるか 魔界に帰すかの賭けを申し出る
結局は凛が記憶を取り戻すが、その一定期間がカットされ
さぁ 賭けだ！→期日 二人がすれ違うとこで 記憶を取り戻す
過程が 描かれない。
どっかのボスのスタ○ド能力みたく
時を飛ばして結果だけに辿り着いちゃってます(笑)
とはいえ 父親達に対する最終兵器
シア ネリネの父親達に対する脅迫は かなり笑えます。
総合的に見ると プリムラでの そういう過程をカットや
楓の過去をカット(凛が思い出話程度で簡単に語っちゃう程度なので
彼女に対しての背景設定が見えてこない)
など、圧倒的な詰めの甘さが 目立ち どたばたギャグはよかったが
シリアスを投入する そういうとこを大幅カットしてしなっているので
物語全体が 薄くなってしまっていると言える。
デビュー作で この詰めの甘さは かなり痛いと言えた。
どたばたギャグで通すなら 最後まで 周りの政治的背景(プリムラ）とか
きな臭い話とかは 入れず 簡易シリアスで終わらすべきであっただろう。
シリアスを入れるなら、その分 しっかりと書き込むべきである。
