ありふれた職業で世界最強 5(ノベル版)
原作5巻です。今回は進みがかなりはやく火山と海底神殿と二つの大迷宮をこの1冊で
攻略してしまいます。
前巻から新メンバーでクラスメイトの香織が加わり賑やかな旅になってきました。
今巻は彼女がメインです。
意外なことに彼女はユエだけでなくシアやティオも呼び捨てで呼んでおります。
最初はオアシスが汚染された国の救出。
そこで相対する存在
ーそして少年は最強の敵と出会う。
のキャッチコピー通り大迷宮の攻略者である魔人族と出会い、
2巻以降初めてピンチに陥るハジメ。
などが描かれます。
後半はミュウの故郷エリセンでの海底神殿。
こちらは香織初参戦の大迷宮。
勇者達の仲間であった頃とはレベルが違いすぎるダンジョンと
圧倒的な力でそれらを乗り越えていくハジメやユエ達にたいするコンプレックスなど
さまざまな苦悩が彼女を襲います。
それをどう乗り越えハジメたちと共に新たに進む決意をするのか
そこが後半のお話です。
今回は香織メインなので、回復や治療が役にたつ話です。
最初の国では香織の能力だからこそ国民を助けることができ
暴力だけでは国を救えませんでした。
そして魔人族襲撃、これは2巻以降初めてハジメが
瀕死に追い込まれるわけですが、
あくまで虚を突かれたがゆえであり、突かれなければ
ハジメ達の方が圧倒的に強いというのは本編でもわかりますね。
襲った方も最初の襲撃がせいこうしなければ敗れていたのは自分だと
言っておりますし本気を出し竜化したティオに追い込まれるレベルです。
あらためてこの仲間達が化物級だというのがわかります。
後半は海底神殿。こちらも香織メインの今回は
仲間分断 ハジメ香織ペアで攻略していきます。
強力モンスターとかでなく精神的に追い込んでいくトラップなので
この二人でも攻略出来て、再開後の二人だけのやりとりは
初であり1巻とちがいおとなしい頃のハジメではないので
1巻のころのやりとりと比べても面白いかと思います。
攻略後のエリセンでのミュウとの別れ。
ここは今巻一番の見所かなと個人的には思います。
精神的に成長したミュウと
最初はパパと呼ばれることに難色を示していたハジメが
そんな彼女をみてミュウを自分の娘として認めた。
そんなシーンに思えました。
とまぁ今回はそんな香織メインで彼女弱くねぇ?と思われがちですが
彼女の凄さを描写してるシーンは多々あります
作者は彼女はチート級と言っていて、
普通に詠唱したら時間のかかる魔法も半分以下の時間や詠唱で済ませたり
何人もの術者があつまり時間をかけて詠唱する魔法を
たった一人で少しの詠唱ですましてしまうあたり、
やっぱり普通ではないのです。
彼女はチート級。ハジメやユエ達は化物級と分けています。
書き下ろしの番外編
これはユエが落とした手帳に書かれた
いままでハジメとの出会いから香織が仲間になるまでの
事が彼女の目線で書かれた日記をシアとティオが見てしまうと
いうものです。
寡黙な彼女がハジメとの出会いから他の仲間達との出会いを
どう感じていたのか、本編では描かれない描写は必見です。
tag : ありふれた職業で世界最強