AIR(Key) 7月30日(日)
7月30日(日)
朝 観鈴の部屋で目が覚める往人、どうやら あのまま寝てしまったらしい。
隣には観鈴が寝ていた。
往人は この時 改めて観鈴のそばにいることを誓うのだった。
時間がたち 観鈴に起こされる往人・・・。
目の前には泣きそうな顔をしていた。
起き上がろうとするが 体に走る苦痛に顔がゆがむ往人。
心配する観鈴、往人は苦痛に顔をゆがめながらも
心配させまいと、なんとか、ごまかし観鈴を寝かしつけるのだった。
寝たのを見届け 居間に来た往人。
背中には先ほどから痛みが続いていた。
それは いままで経験した病気や怪我と違い
古傷がうずく感じだった。
彼は母親の言葉を思い出す。
「二人の心が近づけば二人とも病んでしまう。」
観鈴と往人・・二人の心は近づきすぎてしまったため、
観鈴が病みはじめ、近づいてしまった往人もまた
その影響を受け始めた。
往人は思う。まだ 心が離れれば間に合うのではないか・・・と。
決心した往人は観鈴の部屋に向かう。
そして告げる
「そろそろ出て行こうかと思う」と・・・。
困惑し、なんとか 引きとめようとする観鈴。
しかし 往人は
あえて冷たい言葉で 観鈴を突き放す。
そうして離れなければ、観鈴は死んでしまうからだ。
観鈴は納得するしかなかった。
最後に、彼女は楽しかったと告げて別れを切り出す。
往人は、神尾の家を出た。
自分は ただ逃げただけだと、わかりながらも
彼には どうすることもできなかった。
夜になる。今、家には誰もいない。
彼女は一人になってしまった。
母親も往人もいなくなり ひとりぼっちになってしまった。
それでもがんばるしかないのだ
「次、生まれてくる私が、もう悲しむ事がないように・・・
悲しむのは私で最後と・・・・」
と、彼女は決意を新たにする・・
それはとても辛く悲しい決意だった・・・・・・・・・・・。
さて 7月も残すところ後 一日です。
夏はまだ はじまったばかりなのにと言うとおり
まだまだ 夏休みの人たちには
これから、遊び放題の季節ですが、
いろいろな事をしようと誓ったのに
なにもできないまま
二人はまた離れ離れになっしまいました。
往人はそれが 最善の選択ととりましたが、
はたして それは正しいのでしょうか?
そして一人になってしまった観鈴は・・
どのような運命を辿るのでしょうか?
二人の道はまた交わるときが来るのか・・・・・?