AIR（Key） 7月27日（木）
7月27日(木)
納屋で目覚める往人
昨日の記憶の母親の言葉が頭から離れず
目覚めは悪い
そこに物音が・・・
起きてみると、晴子が出かけようとしている。
どうやら 旅行にいくらしい。
あまりにあっけらかんの態度と
今の観鈴の症状を思い出し
怒りを通り越して呆れる・・・。
往人は晴子に母親の言葉を伝えるが、
晴子は冗談と受け流し・・去っていってしまう。
家に戻ると観鈴は朝食を作っていた。
大丈夫と言い張っているが
はたから見れば体調が思わしくないのがわかる。
それでも がんばる観鈴に往人は何も言えなかった。
朝食が終わり観鈴の部屋に行くと
観鈴は起きていた。
寝てろというが、
どうやら 先ほどまで寝ていたらしい。
今度の夢は森の中で誰かといる夢。
その誰かとは 夢の中の観鈴に
とってはとても安心できる、
心安らぐ人らしい。
そんな安らかな幸せな夢・・・・。
往人はごまかすように、
なら もっと寝てろというが
観鈴はそれを拒否する。
もったいないからと。
「きっと、夏は短いから」
今の観鈴と母親の言葉。
それを結びつけて考え始めた往人は
海に行こうと言いだす。
観鈴が準備してる間
外で待とうとする往人に
母親の言葉が蘇ってくる。
「病みはじめてしまえば、それから先は早かった」
「夏はまだ、はじまったばかりなのに…」
観鈴が準備を終え 外に出る。
しかし、その選択を後悔することになる。
炎天下の中、一歩ずつでも進む二人。
しかし それも長くは続かなかった。
少し歩いた時点で、観鈴が癇癪を
起こしてしまい、往人には何もできない。
海に辿りつけない。少し前までは
あんなに 近くにあり、簡単に
行けた海が今は とても遠く感じた。
夜 観鈴は往人に知ってることを教えてほしいと言った。
ごまかす往人だったが、観鈴は気が付いていた。
これが、偶然じゃないということに。
そして 観鈴は、自分なりの答えをだす。
夢の中の私は苦しんでいる
その子は 私に何かを伝えようとしている。
私はそれを分かってあげれば 助けてあげられるかもしれない。
だから 夢を見続ける。
その選択が辿り着く場所を知っている往人は
怒る。しかし、自分も彼女を救う手だてがないのも事実。
観鈴は、
この夏は特別だと 思っていた。
そうしたら 往人があらわれ、夢を見はじめた。
それは 偶然でなく、全部繋がっている・・。
だから がんばりたい。
「この夏を、一番幸せにしたいから」
往人も その言葉を受け わかったと答えた。
観鈴が寝て
居間に戻った往人は母親の言葉を思い出す。
けど夢を止めることなんて 出来はしない。
そして俺にできることは 本当にないのだろうか？
その問いに答えるものはなく、ただ静かに夜は更けていった。
今日は ついに観鈴が真実を知ってしまいました。
観鈴は、本当に強い子だなという 片鱗が見えてきてます。
普通、変な呪いでお前は死ぬなんて言われたら、
信じないか怯えてなにもできないかのどちらかなのに、
それを受け入れ、進む強さ・・それはすごい事だと思います。
このAIRの作品の演出のすごさの一つが
音楽です。
普通、夏休みで、外は晴れてると
くれば気分は高鳴りうれしいはずなのに、
それと反対に、あの晴れた空に悲しさを
感じさせ、夏というのに、
もう一つの表情を作ったのはすごいです。
