FIRE BOYS 〜め組の大吾
さて 最近 サンデーやマガジンの漫画がドラマ化する御時世。
願わくば まともなのを作ってほしいと願う。
中には 読んでいるのもあるので、それはちゃんとやってほしいと思う。
ドラマ化の中でひとつの失敗作がこの作品。
「FIRE BOYS 〜め組の大吾」
もとはサンデーで連載されていた漫画 「め組の大吾」である。
これは 一人の消防士が 上り詰めていく話であるが
ドラマは それだけを ドラマ化して 他の大事なとこを抜いている。
ぶっちゃけ 一番 大事なとこを抜けていた。
っっていうか ドラマで、最後に一人の仲間が死ぬが、
それが そもそも間違いである。
結局 その後 主人公の大吾が落ち込んでとなるが・・・
それは 原作を知らないか 読んでない
または理解していないか?
この作品の ひとつの見せ場は、主人公の大吾の
起こす行動である。それは普通の消防士では
考えられない行動や発想、
それは その場から見ると 絶句したり呆れたりするものだが、
彼が関わる災害では(劇中内・・・最終回前の数年間は不明)
死者が出てないということ・・・そういう行動を
しなければ 誰かが死んでいた。
周りは認めたくない・・だけど 救助者は助かっているという現実。
ある意味 一つの天才であるということ。
その 彼の行動を認めることや 認めたくても認められない
周囲の人間の物語なども見どころである。
そして 災害の中で求められる自分
災害の中でこそ生きているという実感・・・
災害をなくなることを望みながらも、
災害がなくなると
自分が必要とされなくなることを恐れる自分とのジレンマ。
最後は 世界の救世主とまで言われる有名人となるが
それでも 大吾の才能の発露=人々の悲劇
人々は大吾を必要としながらも、
心の底では 彼が必要とされない世の中を望んでいるということ。
そういう一人の天才としての苦悩。
それが この物語の面白さなのに ドラマだと
ただの新米消防士になっていて原作ほんとに読んでるのか
理解しがたかった