AIR(Key) レビュー
言わずともしれた名作 Keyの名を さらに知らしめた作品にて
OP主題歌は ファンの間では 国家 神曲とまで言われてる
名作 AIR
Kanonとは対照的に 夏の田舎町を舞台に描かれる 夏の物語。
音楽はKanonと同じくI`veと 音楽も豪華である。
個人的な感想では まずこの感想では 夏という季節を
こうも 悲しい物語に演出したのが すごい。
夏と言えば 夏休みで 明るく楽しいというイメージが
あったが、それを覆してくれた。
メインヒロインの 観鈴の 夏休みなのに、一人で過ごし
翼人の呪いにより、苦しみ、部屋からも出ることができなくなる。
夏休み・・太陽が輝く外では みんなが楽しく遊んでいるであろう時に
自分は 一人部屋の中で、苦しんでいる。
その 対をなす演出が 音楽も相まって、夏という季節を
明るく楽しいでなく、悲しいという雰囲気を見事に出して
みせたと言える。
他の二人のヒロインもいるが、個人的には この二人は
メインの翼人の物語の一端での関わりなので
分岐というには、似つかわしくなく、むしろアニメのように
通しで関わり、最後にメインの観鈴に来る演出のほうがいいだろう。
そしてDream編が終わると 1000年前の夏の話 Summer編・・・
ここのて 明かされる 翼をもった少女の話。
これは 発売後までひたすら 隠されてきた話で、
ネタばれ禁止だったようで。
それが終わり、終章 AIR編
いままでの世界と同じようで なにかが違う世界。
主人公は カラスの「そら」となり 往人と出会う少し前の観鈴と
一緒にいることになり、そこから始まる物語。
そして Dream編では 往人の視点だったので、
彼が見ていないとこは語られず、彼が見ていない、
観鈴の母親 晴子が なにを考えていたのかわかるなの
細かい演出。
さらに 主人公が途中退場・・選択肢はないという 当時での
ギャルゲーという枠を外れ 傍観者として 物語をみるプレイヤー。
だからこそ 観ていることしかできない歯がゆさなど
当時としては すごい冒険の作品だった。
最後の「ゴール」のシーンは いまだ名シーンとして語り継がれ
Key作品の中では このシーンを超えるのはないであろうとまで
言われている。
そして 最後は かなりあいまいな表現で占められている。
これは ユーザーの想像に任せる演出であり、
いまだ 賛否両論である。
しかし いまだ ラストの演出で勘違いする人はいるが
観鈴は死んだのである
最後のあのシーンは 最初からやっていて 文章を
ちゃんと読んでいれば わかるが、
あそこは 往人が町に来て 寝ていてしまったとこで
観鈴が次の日 往人に 昨日寝ていましたねという
ところである。
あそこで 昨日 浜辺で子供達があそんでいたという
簡単に流される会話があるが、まさにそのシーンなのである。
この作品は 鍵っ子を名乗りたいなら やっておくべきな作品ですし、
いたる絵も かなりスマートになりCLANNADのふっくら系より
綺麗になってると思う。
主題歌に関しては 語る必要性もなく
BGMは、Kanon同様 後のKey作品では、遠く及ばないレベルに
仕上がっている。