AIR(key) 8月2日(水)
8月2日(水)
観鈴は いまだ病に苦しんでいた。
それでも、懸命にがんばろうとするために、
夢の中のおんなの子のために がんばろうとする。
けど、無理だった。
起きる度に実感した。
誰も いない家、静かな部屋 自分一人しかいない。
みんな自分をおいて いなくなっていく。
再び 彼女を絶望が包み込む
わたしは、ずっとひとりきりなんだ・・・
友達になれそうになると、わたし泣き出しちゃって・・・
好きなひとができても、そのひといなくなって・・・
わたしは、いろんなひとに迷惑かけて生きてる・・・
だからだよね
いままでのわたしたちは、迷惑かけないように、死んできたんだ
結局わたしが、がんばっても、人に迷惑かけるだけで、
いいことなんてひとつもなかったんだ
わたしもあきらめていたらよかったんだ
ずっと・・誰も好きにならず、ひとりでいればよかったんだ
私だけが苦しがればよかったんだ
私だけが不幸ならよかったんだ
彼女は泣き続けた。
どうじようもない不条理な運命に
ただ ただ泣くしかなかった。
そして彼女に近くにいた彼も 今はただ見ていることしかできなかった
やがて涙は枯れ果て、ひとりつぶやく
寝よう
もう起きなくてもいいや・・・
もう、これ以上誰にも迷惑かけないようにね・・・
ごめんね 往人さん
ばいばい お母さん・・・・
観鈴は いまだ病に苦しんでいた。
それでも、懸命にがんばろうとするために、
夢の中のおんなの子のために がんばろうとする。
けど、無理だった。
起きる度に実感した。
誰も いない家、静かな部屋 自分一人しかいない。
みんな自分をおいて いなくなっていく。
再び 彼女を絶望が包み込む
わたしは、ずっとひとりきりなんだ・・・
友達になれそうになると、わたし泣き出しちゃって・・・
好きなひとができても、そのひといなくなって・・・
わたしは、いろんなひとに迷惑かけて生きてる・・・
だからだよね
いままでのわたしたちは、迷惑かけないように、死んできたんだ
結局わたしが、がんばっても、人に迷惑かけるだけで、
いいことなんてひとつもなかったんだ
わたしもあきらめていたらよかったんだ
ずっと・・誰も好きにならず、ひとりでいればよかったんだ
私だけが苦しがればよかったんだ
私だけが不幸ならよかったんだ
彼女は泣き続けた。
どうじようもない不条理な運命に
ただ ただ泣くしかなかった。
そして彼女に近くにいた彼も 今はただ見ていることしかできなかった
やがて涙は枯れ果て、ひとりつぶやく
寝よう
もう起きなくてもいいや・・・
もう、これ以上誰にも迷惑かけないようにね・・・
ごめんね 往人さん
ばいばい お母さん・・・・