AIR(Key) 8月14日(月)
8月14日(月)
晴子が目を覚ますと、観鈴は隣で寝ていた。
観鈴が起きると、晴子は、心配して
自分の事を覚えているか確認する。
それに対して観鈴は
「おかあさん、おはよー」
と、答えた。
晴子は安堵する中、自分がいやな夢を見ていたと
語る。それは、観鈴が 一人でがんばってる夢だと・・・。
観鈴も自分の見た夢の話をする。
今日見た 夢は羽のある恐竜が気持ちよさそうに空を飛んでいた。
その上を私が飛んでいた。
真っ白な翼で空を飛んでいた・・・
晴子はそれは いい夢というが観鈴は否定する。
それは 悲しい夢、世界で一番悲しい夢・・・と
それでも私は大丈夫 私の夢は今日で終わりだからと
晴子を安心させる。
晴子は喜ぶ。観鈴もそれに対して、あいづちを打つ。
外は晴れていた。
観鈴は外に出たいという。太陽の下に。
晴子はお弁当の用意をして、二人は日の光の下に出発する。
夏のにおいがした。 潮のにおい、陽のにおい・・・
そして おかさんのにおい・・・この夏はおかあさんのにおいが
たくさんした・・・でもいいにおいだったと、観鈴はうれしそうに言う。
いつものジュースが売ってる前にくる。
二人はジュースを飲む。
観鈴は「どろり」を 晴子は「げるるん」を
観鈴は問題なく飲むが、晴子は苦戦。
観鈴の応援に対して、晴子はがんばって飲む(笑)
そんなほほえましいやりとりの時間が流れていた。
そして 二人は風の流れるほうを見上げ、
夏休みということを感じる。
風を受け続ける 中 観鈴の瞳が閉じていた。
母親の言葉を子守唄の変りにするように。
そして目を開け 晴子に言う
「ちょっと先に行っててほしい」と そらも連れて。
十メートルくらい 離れたとこで、観鈴は車椅子を降り、
自分の足でそこまで行くという。
それをみていてほしいと。
転んだりしたら手助けするという晴子に
「おかあさんは、そこに立ってるの。ゴールだから」
観鈴は 一歩ずつ 歩を進めた。
晴子もそれを励ました
後 3歩ほどのとこまで来たとこで、観鈴が奇妙な事を言い出した。
「・・・もうゴール、していいよね」
それを晴子はただの歩く練習の終わりと思っていたが
後に続く観鈴の言葉は違っていた。
「わたしのゴール」
「ずっと目指してきたゴール」
晴子は困惑する。わけがわからなかった。
ふと観鈴から 笑顔が消えた。
晴子は察した。観鈴の体の不調は
終わっていなかったと。
そして 観鈴は寝てしまっていた・・・。
認めたくなく 叫ぶ晴子に
ごめんねとあやまり、
「でもわたしは全部やり終えることできたから・・・」
「ゴール・・・するね」
ゴールしてはいけないという晴子。
まだ始まったばかりだと。
これから、十年前に始まっていた事を
取り戻していくんだと。
まだ 始まったばかりだと・・・・。
観鈴は
「全部した・・この夏に一生分の楽しさが詰まっていた・・すごく楽しかった」
「往人さんと出会った、あの日から始まった、夏休み・・
辛かったり、苦しかったけど・・でもがんばってよかった・・」
「ゴールは・・・幸せと一緒だったから」
「私のゴールは幸せと一緒だったから」
「ひとりきりじゃなかったから・・・だからね」
「もうゴールするね」
観鈴は最後の3歩を進めた
長い長い旅路の末 たどり着いた場所。
一番幸せな場所。
彼女はようやくたどり着いたのだ。
それは 母の元だった。
その一番 幸せな場所・・・・
母親の中で、彼女は静かに瞳を閉じた・・・
胸に、この夏 いっぱいの思い出を抱えて。
長く短い夏休みが、この日終わりを告げた。
晴子が目を覚ますと、観鈴は隣で寝ていた。
観鈴が起きると、晴子は、心配して
自分の事を覚えているか確認する。
それに対して観鈴は
「おかあさん、おはよー」
と、答えた。
晴子は安堵する中、自分がいやな夢を見ていたと
語る。それは、観鈴が 一人でがんばってる夢だと・・・。
観鈴も自分の見た夢の話をする。
今日見た 夢は羽のある恐竜が気持ちよさそうに空を飛んでいた。
その上を私が飛んでいた。
真っ白な翼で空を飛んでいた・・・
晴子はそれは いい夢というが観鈴は否定する。
それは 悲しい夢、世界で一番悲しい夢・・・と
それでも私は大丈夫 私の夢は今日で終わりだからと
晴子を安心させる。
晴子は喜ぶ。観鈴もそれに対して、あいづちを打つ。
外は晴れていた。
観鈴は外に出たいという。太陽の下に。
晴子はお弁当の用意をして、二人は日の光の下に出発する。
夏のにおいがした。 潮のにおい、陽のにおい・・・
そして おかさんのにおい・・・この夏はおかあさんのにおいが
たくさんした・・・でもいいにおいだったと、観鈴はうれしそうに言う。
いつものジュースが売ってる前にくる。
二人はジュースを飲む。
観鈴は「どろり」を 晴子は「げるるん」を
観鈴は問題なく飲むが、晴子は苦戦。
観鈴の応援に対して、晴子はがんばって飲む(笑)
そんなほほえましいやりとりの時間が流れていた。
そして 二人は風の流れるほうを見上げ、
夏休みということを感じる。
風を受け続ける 中 観鈴の瞳が閉じていた。
母親の言葉を子守唄の変りにするように。
そして目を開け 晴子に言う
「ちょっと先に行っててほしい」と そらも連れて。
十メートルくらい 離れたとこで、観鈴は車椅子を降り、
自分の足でそこまで行くという。
それをみていてほしいと。
転んだりしたら手助けするという晴子に
「おかあさんは、そこに立ってるの。ゴールだから」
観鈴は 一歩ずつ 歩を進めた。
晴子もそれを励ました
後 3歩ほどのとこまで来たとこで、観鈴が奇妙な事を言い出した。
「・・・もうゴール、していいよね」
それを晴子はただの歩く練習の終わりと思っていたが
後に続く観鈴の言葉は違っていた。
「わたしのゴール」
「ずっと目指してきたゴール」
晴子は困惑する。わけがわからなかった。
ふと観鈴から 笑顔が消えた。
晴子は察した。観鈴の体の不調は
終わっていなかったと。
そして 観鈴は寝てしまっていた・・・。
認めたくなく 叫ぶ晴子に
ごめんねとあやまり、
「でもわたしは全部やり終えることできたから・・・」
「ゴール・・・するね」
ゴールしてはいけないという晴子。
まだ始まったばかりだと。
これから、十年前に始まっていた事を
取り戻していくんだと。
まだ 始まったばかりだと・・・・。
観鈴は
「全部した・・この夏に一生分の楽しさが詰まっていた・・すごく楽しかった」
「往人さんと出会った、あの日から始まった、夏休み・・
辛かったり、苦しかったけど・・でもがんばってよかった・・」
「ゴールは・・・幸せと一緒だったから」
「私のゴールは幸せと一緒だったから」
「ひとりきりじゃなかったから・・・だからね」
「もうゴールするね」
観鈴は最後の3歩を進めた
長い長い旅路の末 たどり着いた場所。
一番幸せな場所。
彼女はようやくたどり着いたのだ。
それは 母の元だった。
その一番 幸せな場所・・・・
母親の中で、彼女は静かに瞳を閉じた・・・
胸に、この夏 いっぱいの思い出を抱えて。
長く短い夏休みが、この日終わりを告げた。