AIR(Key) 8月13日(日)
8月13日(日)
朝 晴子は観鈴より早く目が覚めた。
夏祭り当日の朝・・・・・・朝なのに・・・
晴子は違和感を感じる。
そして外に出てみると外は大雨が降っていた。
呆然とする晴子・・・・
なんとか冷静さをとりもどし、まずは天気予報を電話で聞いてみることに・・・。
返ってきた答えは絶望だった。
午後から暴風圏突入
祭りは中止だろう。延期もない。どうしようもなかった。
いろいろな情報を集めるがよい答えは返ってこなかった。
晴子は観鈴の元にもどり、なんとかごまかすしかなかった。
そして祭りの時間・・晴子は奇跡を願い、観鈴と共に、
祭りが行われるであろう神社に向かう・・・・・
奇跡は起きなかった。空は黒く覆われ雨は降り注いでいた。
どうしようもなく絶望が二人を包み込む。
その中 一つのものが目に止まる。
「それ」は、あの日捨てたはずだったもの。
しかし、あの時彼女と共に、そらがいた。
そらが がんばって「それ」を観鈴の元に届けるためにがんばった。
がんばったから、その様子を偶然にも志野親子に発見されて、
「それ」は雨の当たらない場所に置かれた。
偶然かもしれない・・しかし「それ」はたしかに、
その場にあり、まるでこの時のために
待ち続けていたかのようだった。
寝そうになっている観鈴を励まし、
思い出を作るために、
二人の思い出を作るための
ふたりは「それ」・・・・「恐竜のぬいぐるみ」・・・
「観鈴の誕生日プレゼントだったもの」に向かい歩き始める。
後 少し手を伸ばせばたどり着くとこまで来た。
しかし、観鈴には手を伸ばすだけの力がなかった。
晴子は一緒に捕ろうとはげます
「お母さんと、がんばろ」
「あんたの友達も肩にいる・・」
「みんな一緒や・・みんなで幸せになろ」
観鈴はうなずき手を伸ばす。
後 少し、観鈴はがんばる・・・・
もうちょっと 晴子もはげます
そらも見守る・・・・・
届いた!
観鈴はぬいぐるみを手にとる
ようやく渡せたプレゼント。
いままで 渡せなかったプレゼント。
観鈴にもらってくれるか?という問いに
観鈴は、喜んで受け取った。
晴子の過去の願いはここに成就された。
夜 神尾家で寄り添っている二人。
観鈴の隣には 疲れて寝てしまっている晴子が・・・。
観鈴はそれを知っていた。
だから、嘘をついた。
もう痛みはないよ・・・大丈夫だよ・・・と。
その答えに、安堵する晴子。
そして、その中 晴子は眠りについた。
観鈴は・・・眠気に襲われていた。それでも寝てしまった自分がたどる結末を
知っている彼女は、今晩だけがんばることを誓う。
「おかあさんが起きるまでがんばるね」
「ゴールは、ふたりで・・・むかえたいもんね」
「青空の下で・・・むかえたいもんね・・・」
そういって、彼女は絵日記を書き始めた。
この楽しい、思い出がいっぱいあった夏休みを・・・。
朝 晴子は観鈴より早く目が覚めた。
夏祭り当日の朝・・・・・・朝なのに・・・
晴子は違和感を感じる。
そして外に出てみると外は大雨が降っていた。
呆然とする晴子・・・・
なんとか冷静さをとりもどし、まずは天気予報を電話で聞いてみることに・・・。
返ってきた答えは絶望だった。
午後から暴風圏突入
祭りは中止だろう。延期もない。どうしようもなかった。
いろいろな情報を集めるがよい答えは返ってこなかった。
晴子は観鈴の元にもどり、なんとかごまかすしかなかった。
そして祭りの時間・・晴子は奇跡を願い、観鈴と共に、
祭りが行われるであろう神社に向かう・・・・・
奇跡は起きなかった。空は黒く覆われ雨は降り注いでいた。
どうしようもなく絶望が二人を包み込む。
その中 一つのものが目に止まる。
「それ」は、あの日捨てたはずだったもの。
しかし、あの時彼女と共に、そらがいた。
そらが がんばって「それ」を観鈴の元に届けるためにがんばった。
がんばったから、その様子を偶然にも志野親子に発見されて、
「それ」は雨の当たらない場所に置かれた。
偶然かもしれない・・しかし「それ」はたしかに、
その場にあり、まるでこの時のために
待ち続けていたかのようだった。
寝そうになっている観鈴を励まし、
思い出を作るために、
二人の思い出を作るための
ふたりは「それ」・・・・「恐竜のぬいぐるみ」・・・
「観鈴の誕生日プレゼントだったもの」に向かい歩き始める。
後 少し手を伸ばせばたどり着くとこまで来た。
しかし、観鈴には手を伸ばすだけの力がなかった。
晴子は一緒に捕ろうとはげます
「お母さんと、がんばろ」
「あんたの友達も肩にいる・・」
「みんな一緒や・・みんなで幸せになろ」
観鈴はうなずき手を伸ばす。
後 少し、観鈴はがんばる・・・・
もうちょっと 晴子もはげます
そらも見守る・・・・・
届いた!
観鈴はぬいぐるみを手にとる
ようやく渡せたプレゼント。
いままで 渡せなかったプレゼント。
観鈴にもらってくれるか?という問いに
観鈴は、喜んで受け取った。
晴子の過去の願いはここに成就された。
夜 神尾家で寄り添っている二人。
観鈴の隣には 疲れて寝てしまっている晴子が・・・。
観鈴はそれを知っていた。
だから、嘘をついた。
もう痛みはないよ・・・大丈夫だよ・・・と。
その答えに、安堵する晴子。
そして、その中 晴子は眠りについた。
観鈴は・・・眠気に襲われていた。それでも寝てしまった自分がたどる結末を
知っている彼女は、今晩だけがんばることを誓う。
「おかあさんが起きるまでがんばるね」
「ゴールは、ふたりで・・・むかえたいもんね」
「青空の下で・・・むかえたいもんね・・・」
そういって、彼女は絵日記を書き始めた。
この楽しい、思い出がいっぱいあった夏休みを・・・。