ガラスの花と壊す世界 レビュー
ポニーキャニオン×A-1 Picturesが贈るオリジナルアニメプロジェクト!
知識の箱という地球のあらゆる時代の世界を再現した仮想空間を舞台に
その世界を守るプログラムソフト デュアルとドロシー二人の少女が謎の少女リモと会うとこから始まります。
本編が1時間ちょっとと短めで矢継ぎ早に展開していきますので、初見・・というより前提でどういう世界設定なのかを
理解してないと、序盤からおいてけぼりだと思います。
序盤から見て以外だったのが、デュアルとドロシーが設定的に役割が逆だったのが少し驚きました。
設定に嘘はないですが、プログラム世界を守り、それ以外に疑問は持つ必要はなく、
人もただプログラムと割り切って行動するのが、ドロシーで序盤の仮想世界を削除して、
それに対して思うところがありリモを見つけた後も世話をやくのがデュエルという、
普通に考えたら、ドロシーが行動を起こしデュアルが冷静にそれを諌める役割っぽいですが、
全くの逆でしたね。
リモの行動が二人に心を与えて行くのですが、尺が短いのか、最初 二人の行動に反発していた
ドロシーが仮想世界の色々なとこを回るとこをダイジェストで流し、段々旅を楽しみ3人でいる生活を
楽しむようになっていきますが、そこがダイジェストで流れてますので
そのあとの仮想空間でのドロシーの家族(データ上)から誕生日を祝ってもらうという行為と
それに対してウィルス汚染されてるから消すしかなかったという葛藤で彼女にも
プログラム以外の感情が生まれたとわかりますが、やっぱり彼女がリモと関わり、感情を持つエピソードを
その前に一つ盛り込むべきでしたね。
デュアルの方も序盤でスミレの前に
問答無用で除去する話をいれスミレの世界でデュアルの感情を動かす話を
ここで入れてあの世界だけ躊躇する展開をいれてから本筋に入ってもよかったかなと。
まぁ中盤で、デュアルはスミレから聞かされた彼女の夢を知り、自分のしてしまったことに苦悩しますが。
あとがVSウィルスも短調で迫力不足ですね。まぁバトルを主軸においてないので
そこまでこだわってないみたいですが。
ラストは序盤でデュアルが消去した世界の人物スミレが深く関わってきますが、
ここはリモに関してもなるほど そうつながるのかとわかりますが
かなり矢継ぎ早で展開していき、細かく伏線は飛ばしてありますが、
もうちょっと確実な伏線は欲しかった。
まぁリモの正体も最後の展開やラストもある意味定番かなとは思います。
けど、最後のシーンでドロシーがデュアルとする会話で
彼女が『夢」を語るシーンは好きです。
最初は私達はプログラムで 夢とかはないと言っていた彼女がリモと触れたったことにより
変わり成長した証が見られましたね。
世界を一つのコンピュータの中で人もすべてただのプログラムで、
デュアルがスミレの世界で語ったように、中の人にとっては世界は過去から続いてるものだけど
外側の世界(デュアルやドロシー)から見たら この世界は今生まれたばかりで
過去の記憶もただプログラムとして与えれたもの 過去なんてないという
かなり哲学的な話ですね。自分のいる世界がプログラムでないと中の人にだれがわかる。
過去が本当にあったものだと誰が証明できる。考えようによっては怖い話です。
まぁこういう話は昔からよく使われる題材ですし、あのシリーズを爆死させてしまった
スターオーシャン3も主人公達は外の世界の人が作ったゲームの世界という事でしたからね。
ちなみに劇場物販で本編収録のBDが売られてました。いやマジで。
海賊版じゃないですよ。
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