不完全魔王のチート殺し 2巻レビュー
勇者が強制的に平和にしている世界を崩していくという設定で
SEED運命のデスティニープランが実行されたいくつもの世界を、主人公と
その世界が息苦しく想ってるヒロイン達が壊していくという面白そうな設定で
1巻が悪くはなかったですし、続きを買ってみましたが
今回はかなり微妙でした。どうもやはりネタの根源がSEED運命にある気がしてしまいます。
今回はアイドルが勇者で自分の歌で自分に心酔させて争いをなくしてる
それを勇者の姉が息苦しく思い、世界はこんなんじゃないといい戦う話ですが、
信念のぶつかりはあったけど勇者側が世界は私の歌で平和になってるし、私に心酔してれば
争いもなく平和だからいいといい、街なども争いがないだけで、信念もなくした人達ばかりで
生きてるというのとは違い、
姉は日常の争いなどでのわずかな対立なども無くしてしまえば
人類として考えることをやめた人形で進化できずただ停滞 しているだけ、
それは生きていると言えるのかという考え。
これSEED運命であったけど、議長の同僚だかが残したノートに
「我々は世界のために生かされてるのではない」というような書き込みがありましたが、
世界の歯車で役割を与え、それ以外を考えることを許さない押し付けられた平和。
姉妹対決という面白い設定だったけど、やっぱり熱いシーンはなく微妙に
解決して終わりというなんとも言えない話になりました。
ただ巻末の前回の世界がどうなったかが書かれており、それが次巻に続く話になりましたが、
まぁこうなるよねっていう話で、平和がくずれ勇者とその親衛隊も信用を失い、
モンスターは現れ その責任を市民から勇者達が追求され四面楚歌な状態な感じに
なってましたね。そこは面白かった。
今回でSEED運命のネタも使い切った感があるので次がどうなるか?
今回2巻は店舗ごとの特典がつけられなかったですし、次が失敗すれば打ち切りの可能性ありますね。
ラノベの人気の傾向の一つの見方が店舗特典がついてるかついてないかにありますし。
1巻で有名店舗で書下ろし満載でついてたのが2巻ではなにもつかなくなったという作品は
多々あり、それは大抵が打ち切りになってしまってるのが多いですで。
絵/イラスト ☆☆☆☆☆
シナリオ ☆☆
文章/テキスト ☆☆☆
合計10/15
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