魔法少女すずね☆マギカ 3巻
完結の3巻です。魔法少女を殺す魔法少女というのは、まどマギの設定を
知ってるなら理由はまるわかりですが、いままでありそうでなかったですね。
1巻 2巻とメインキャラがバッタバッタと死んでいきましたが、
3巻ですずねと対をなすメインヒロインだと思っていたアリサもあっけなく死んでしまいました。
そして唐突にマツリの姉カガリが登場。
すずねが魔法少女を殺すきっかけや大抵の謎は解けますが、作者が独特の演出に
こだわったのか、構成が下手なのか、すずねが魔法少女になった理由はあかされず
カガリがすずねに復讐するために仕掛けた記憶や心の操作などが
何回か読み直すとわかるんだが、初見だとわかりにくい。
ようは子供の頃すずねの世話をしていて最後は魔女になってしまったツバキが
実はカガリ マツリ姉妹の家のお手伝いさんの仕事をしていたのだが
すずねの面倒を見るためにその仕事をやめる。
ツバキになついていた姉妹はツバキが家に来なくなったことに疑問を
感じ始め、そこにあらわれたキュウべぇがマツリの願いを
叶え、彼女の目を見えるようにして姉妹二人で外に探しにでるが、
そこでツバキのお守りを髪に括ったすずねを見る
キュウべぇからツバキは魔女になりすずねに討たれた事を
カガリに話す。元から情緒不安定だったカガリが更に壊れ
キュウべぇにすずねに復讐する力を願い記憶操作の力を手に入れる。
それで 実はツバキを殺しふさぎこんでいたすずねの心象操作し
魔法少女が魔女になる前に殺すという偽りの正義を
行うように仕向ける。
そして時がたち心象操作を解き、実は自分が行っていた正義が
他人に植えつけられた偽りの正義だと悟らせ絶望で魔女化させる
これがカガリの復讐だったんだが、なんとなくこうだったんだという説明で
読み返さないとわかりにくい。
それに植えつけられた偽りの正義とは言え、すずねの行動が間違ってるとも
思えないし、一つに観点からみればすずねの行動は正しいともとれるから
人によっては効果ないかもしれない復讐だが、すずねがツバキを殺したあと
もう誰も傷つけたくないと塞ぎ込むほど優しい子だったから効果があったんだろうけど、
作品の最後のネタバレとしては弱いな。
最後はすずねも死んでカガリも死んで生き残ったのはマツリ一人。
キュウべぇが彼女にその絶望によく耐えたというが
確かに友人も全員死んで、姉も死ぬという最悪の結末だし
さすがまどマギの系譜というくらい不幸ですね(苦笑)
最後がかずみとかぶりますが、向こうは最初のメンバーが
残ったがこちらは一人とホントに救いないな。
絵はかなり書き込みもありよかった。絵もキャラも好きだったから
もう1巻分くらい作り、キャラを深く掘り下げてもよかったんじゃないかな。
評価 最高☆5つ 合計最高☆15
絵/イラスト ☆☆☆☆☆
シナリオ ☆☆☆
構成/コマわり ☆
合計9/15
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