ニセコイ 25巻(最終巻)
最終巻です。
楽達が天駒高原に行く218話から最終話までの12話が収録されています。
この結末には賛否両論ありますが、話のコンセプトが偽物の恋が本物の恋にという
ことに趣をおいたなら、千棘が選ばれるのはしょうがないと言えます。
まぁ小野寺ちゃんの敗因としては後手後手に回ってしまい、
最後まで千棘に楽が好きだということを言わないで隠してしまった事でしょう。
もう少し早めに動けば、別の結末もあったかもしれません。
しかしそれをやってしまったら話が終わってしまうので
出来ませんが。
本編の千棘の待つとこへ向かう楽や落ち込む千棘に叱咤する万里花
彼女は本当にいい女です。
ですが物語の上で一度退場して、みんなのとこを離れたのに
再度訪れて、双方に助言をするのは、少し残念でした。
楽に全て知っている事をせめて万里花編ラストでこっそり明かし、
千棘への叱咤は電話などにして直接会うのはなしにしたほうが
綺麗な気がしました。
最後は駆け足気味にすすんでしまい告白し終えた後の千棘と小野寺ちゃんとの
やりとりが簡単に済んでしまったのは残念でした。
別の見方をすれば言葉にしなくても伝わる想いとも取れますが、
ここはやはりもっと言葉を交わして欲しかったです。
あれだけひっぱってこれだけ?と感じてしまいました。
小野寺ちゃんに関しては以降の学園生活エピローグでの
勉強してる楽に声をかけるのをやめてしまうなど
いままでと違う関係になり少しかわいそうな気もしました。
最終話は数年後の話ですが、これもまた賛否両論なとこでは
ないでしょうか?とりあえず楽の二代目を接いだのはいいですが、
あくまで個人的にいうなら万里花が別の婿候補を探すのは
残念でした。新しい恋を見つけて幸せに・・・・
それも一つの結末としてはいいかもしれましれませんが、
やはりヒロインズには最後まで主人公である楽を好きでいて欲しかったと
いうのが個人的見解です。
※コミック書下ろしのさらに十数年後の話も個人的には知りたくなかったですね。
さてこれにてニセコイは完結で私はジャンプで読みきり時から読んできましたが
(もちろん前作も読んでます) 25巻続きジャンプでは珍しく
長く続いたラブコメでしたが
個人的にも物語がしつこいとは感じませんでした。
まず絵に好感持てるのは当然なのですが、ジャンプでの某いちごみたく
ハーレム状態にヒロインと一線越える寸前・・の繰り返しでグダグダ作品でなく
普通の学生生活の話・・楽やヒロイン達を交えながらも露骨に意識しない
ギャルゲーでいう皆でわいわい楽しく騒ぐ共通ルートのような話をいくつもやり
ヒロイン同士でぎすぎすしない青春物語をいう面を描いたのが
個人的に好感をもてました。ストーリーを進めよう進めようとすると
やはり重くなったり誰かが傷ついたりもしますが、共通ルートみたく
皆で楽しくというのは見ていて和みますし登場キャラの色々な
面が見られるのは楽しく、そこが長期連載になれた長所だと思います。
最後は賛否両論あるでしょうが、私自身このニセコイという作品を
最後まで楽しく読ませていただきました。
ちなみに自分は
春ちゃん派です。
tag : ニセコイ