瑠璃垣夜子の遺言 2巻
1年以上ぶりの新刊です。宮下 未紀の描くこの作品は
主人公 夜子が兄 龍一郎の誕生日に 7年前に兄が殺したはずの
自分を苛めていた少女 雷花のかんざしが誕生日プレゼントで送られてきていたとこから
はじまり見つけたところから始まり
そこから その雷花そっくりの幽霊少女 ライカ(仮名)とあったとこからはじまり
兄が自分のために雷花を殺してくれた事は自分と兄しか知らないはずなのに
誰かが自分達の反抗を知っているのか?知っていた口封じするために
真相に迫っていきます。
もの凄くダークな話で 1巻では自分の友達のふりをしていた
かつて雷花と一緒に自分を苛めていた少女と仲良くなりかけたが
それも演技だとわかると学校の屋上に呼び出し日本刀で脅し
真相を聞きだそうとして恐怖に逃げ惑うその子は屋上から転落して
助かったけど精神崩壊。助かってくれて安堵よりも
情報が得られない役立たずになった事をなげき蹴り飛ばす始末。
更に救急車を呼ばず、その子とつながりのあった子を学校に呼び出し
第一発見者の容疑者有力候補に仕立て上げて脅迫までするという残酷ぶり。
そして今巻では ライカの事や瑠璃垣家の風習や言い伝えなど明かされ
更に雷花が生きていた?という現実。色々な思惑がまざり物語は進んでいきます。
今回も夜子はかつての雷花のとりまきで今でも雷花と連絡を取っていた子が
自分を殺そうと襲ってきたが偶然か必然か そこにあった鳥のお墓で1mくらいある
十字架に串刺しになり心臓を貫かれ苦しんで助けを求めるとこを思いっきり腹を踏み
根元まで串刺しにしてトドメをさしています。
ただ今回 龍一郎は瑠璃垣の家が 統合失調症の家系とか考えていたり
子供時代に雷花の夜子が自分達の一族ではないとわかったとたん狂乱状態で
自分を傷つけ周りの者が抑え薬まで必要とされてたりとか、
この作品のタイトルや雷花は生きていたという可能性はあるが
あくまで夜子の中の結論だけで本人が雷花と名乗ったわけではない。
もしかしたら ひぐらし並に真実がひっくり返る可能性も期待できるかも。
かなりダークですが面白く続きが気になります。
ですが奇数月の隔月連載なので3巻は来年でしょう
評価 最高☆5つ 合計最高☆15
絵/イラスト ☆☆☆☆☆
シナリオ ☆☆☆☆☆
構成/コマわり ☆☆☆☆☆
合計15/15