妄想少女6 だって私は二次専だから
6巻目 とうとう完結してしまいました。もうちょっとやってもよかったかなと
思いますが コメディなので いくらでも作れますが、マンネリ化の
可能性もありましたし潔く締めましたが、個人的にもうちょっと見たかった。
というか5巻の番外を 今回の完結の後に 完結その後を
書きおろしてだして欲しかった。
今回は4巻からの続きですね。4巻ラストでの衝撃展開の紗衣が留学してしまうと
いう事実から彼女が家出をして2次元世界に引きこもったのを連れ戻すというのだが、
しょっぱなから 月代が暴走したりノリノリで展開してくれてます。最終巻らしい
あばれっぷりです!
それとは別に、いままで部外者だった二次元興味なしの佐和が
参戦した今回は、いい役回りを演じました。
二次元に興味がないからこそ
言える言葉ですが、だからこそ他の光宏達 二次元好きには
言えない言葉を はっきりと紗衣に伝えることが出来たと思います。
彼女が言わなければ ラストの結果が変わっていたかもしれませんね。
ラストに関しては ある意味大団円ですが、4巻で作者があとがきで書いてあること、
それを踏まえたうえでのさっぱりした締め方をしてくれてます。
総合的に物語の感想としては 面白かったですが
あえて言うなら
2巻までは 定番の光宏が召喚 月代襲ってくる
紗衣が怒り 二人倒して終りという2巻の最後まで物語りは進みませんので
ここまでは普通にキャラの掛け合いは楽しめました。
3巻のコミケ決戦は もう1巻使っていいから深くやってほしかった。
3巻で準備 4巻で開幕 決戦とかがよかったかな。
3巻でミラージュネル結成とか謎がわかりますが、月代が別れた時の
彼女のサイドの描写がもう少し欲しかった。
決戦時に想いを吐露しますが ここをもうちょっと深くやっても
よかったんじゃないかな。
4,5巻の最終章は、ちょっと幕が上がるの早いかな。
もうちょうと光宏と紗衣の関係をコミケ以降のやつを少し書いて
その後にいれてもよかったかなと。
3巻のラスト 肖像画具現化が唐突すぎて、3巻のあれはオチで終わった感じで、
4巻に続く?とは考えにくい締めでしたし。
佐和というキャラも 結局は光宏が好きなのかなと思いましたが
そういう直接的な描写はなかったですね。
最終巻で光宏に好きと言って それでも紗衣の元に兄を
送る役になるために、あの世界に送り込まれたのかなと
思いましたが、そうはならないでしたが、
上記にも書きましたが、いい役割を演じました。
ある意味 彼女は一般人代表でしょうね。
この作品は 物語としては 評価が低いとか言われてますが
多分 それは読み手の人だからではないかと思います。
作り手サイド(書き手)の人には 1巻から それぞれの萌えというものに
関して あれこれ紗衣が持論を述べますが、
多分 読み手サイドでしかない人には屁理屈としかとれないと思います。
ただ作り手サイド(例:同人作家・イラストレーターなど)になれば
意外に深いです。1巻でのツンデレという内面を
イラストとしての表現方法とか
スク水萌えとかメガネっ娘に関する持論とか 光宏は理解できないという
シーンが多いですが 多分それが読者の読み手サイドの大半でしょう。
しかし読者でも作り手サイドとなると別で その持論は興味深いものです。
読者で作り手サイドの人で物語はつまらないという人もいるかもしれませんが
それとは別に紗衣の持論を屁理屈だととってしまえるなら
作り手やめなと思います。表現方法の探究や考えは
イラストや漫画などでも描く上で紗衣の持論は作品の表現の材料の一つになります。
二巻での二次創作を否定しないという考え・・・・・
これも共感できます。二次創作を描いていい免罪符という言い訳ではないですが
この考えは否定することは個人的にはできません。
したらいけないと思います。
とりあえず 万人受けというより読み手には理解できないことが多く
作り手には伝わる作品だと思います。
個人的に オススメですね。やっぱり終わってしまい残念です。