劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS
Fate映画版 UBWがBD DVDで発売。
映画は見に行かなかったので、こちらで見ましたが、
確かに 皆が言うとおり尺が足りなくて全然描けてないですね。
原作を見ている前提でないと とびとびで説明不足です。
そしてTV版から改善されてると思ったギルガメッシュの
ゲート・オブ・バビロンが普通の剣の投擲になっている。
変わってないですね。
これじゃ ただデカイから数撃ちゃ当たるな感じで足止めして殺してる感じにしか見えません。
セイバー達があれだけ苦戦したバーサーカ―がこれだけ一方的にやられているという
驚愕な事態の演出が弱いです。
せめて 影から見てる史郎とかが ギルが発射している剣の一つ一つが
宝具級だとかいう説明がないと原作知らない人には、
バーサーカーなんてただのデカ物としか映らないじゃんと。
見どころとしては ゲームでもあった史郎VSアーチャーのシーンもあります
そして最後の士朗VSギルガメッシュ。
ここも最後のおまけの闘いって感じでラストバトルって感じがしませんでしたね。
士朗が強すぎるってイメージになってしまってますね。
本当はそうではなくて 投影一回やるだけでも大変なのに
アーチャー戦でもそうでしたが 壊れても壊れても簡単に手に作り出してるので
その大変さが伝わらないですね。
さらに、ようやく辿りつくはずの士朗の固有結界UBWも簡単にやっちゃいますしね。
そして期待していた名セリフ
「いくぞ英雄王! 武器の貯蔵は十分か!」
というセリフも
こうやって武器をもって突っ込みながらいうより
やっぱり立ってクールに言う方がカッコいいでしょ。
いままで防戦一方だったのが 勝機を見出し、相手を挑発するように言いきるんだし。
最後のアーチャーと凛の会話は、いいとこで感動するとこだが、
なにぶん 上映時間が短いから士郎とアーチャー 凛とのつながりが弱いので
原作知らない人には 無理やり感動シーンで終わらそうとしてる風にとられかねない。
せめて2クールでちゃんとUBW編をやってくれて ここに辿りついたなら
いい話になっていただろうに。
さて 総合的にやっぱりTV2クールでやるべきものだった。
原作を知っていればいいが、士朗とアーチャーの関係が薄い。
史郎に対して凛が 自分の命を軽く見てるなどの発言は、
ゲーム内での あそこに来るまでの史郎の行動などを見てないと
あそこだけで 史郎が変 歪って言われても 別にイリヤを助けたかったのに
なんでそこまで言われなきゃいけないの?ととられてしまうしまう。
さらに最後のギルガメッシュ戦。
士朗が勝ったから 図式はセイバー<バーサーカー<ギルガメッシュ<士朗という
構図が 原作知らないと成り立ってしまう気がする。
なんで史郎がギルガメッシュに対抗できたかが説明ができてない。
ゲームだと説明されてるが士朗はサーヴァントには勝てない。
ギルガメッシュには 剣の性能が多少劣っていても初動作の早さと
ギルガメッシュが宝具の持ち主であり使い手ではないということ。
故にギルガメッシュは宝具の真の力は出せないから 複製と初動作の早さで
対抗できるのであり
他のサーヴァントのように一つのモノを極めているものには勝てないという事。
わかりやすくいうと厳密には違うが、士朗 ギルガメッシュ共に
巨大大砲を用意して次から次に撃ちこんでいると思えばいい。
そして士朗の方が少し小さい大砲でも ギルガメッシュより撃つのが早いから
その分 ギルガメッシュの大砲よりスピードが出てるので
相殺できると思えばいい。
他のサーヴァントはその大砲が一つしかなくても それを使い徹底的に
磨き色々な使い方をしてくるので普通の人間であり
ただの巨大大砲を撃つだけしかできない士朗は勝てないということである。
ギルガメッシュにおいてはサーヴァントとしての能力や 乖離剣など武器があるので
他のサーヴァントと戦えるのである。
そこの説明だけは最低限してくれないと、原作知らない人には
士朗サーヴァントいらないくらい最強じゃんとなってしまう。
これはアニメ2クールでやってほしかったです