Summer Pockets レビュー ネタバレあり
とりあえず 時間がとれずじっくり書く暇がとれず やっと書けます。
とりあえず 個別ルート事の感想 自分のクリア順ですが、これが正解だったかなと個人的には思っています。
１ 紬 ヴェンダース
とりあえず メインに来なさそうな感じでしたので一番最初で。
このルートでしか殆ど出てこない 水織 静久（みずおり しずく）先輩と３人で過ごす夏休みの話です。
色々な事を3人でして楽しむ中で ふとある時おとずれる紬の不可解さ 不自然な状況から違和感を感じ彼女が何者なのか迫っていく展開。 彼女が普通の人間ではない展開途中で読めるが、シナリオ最後に訪れるこの作品で使われる異世界とも言うべき場所。まずは謎1が明かされたという感じです。シナリオ的には、夏休み過ごし方の一つでもある、夏休みに色々な事を仲間達と楽しむという内容です。
２ 久島 鴎（くしま かもめ）
二番目は、体験版や絵師などメタな考えからこの子に。主人公と二人で島に隠された宝物探しという、これも夏休みに子供がやりそうな探検ごっこが主軸ですかね。二人で島の色々な所に隠された宝への手がかりを探し海賊船を見つけるために島を探検していくという話ですが、途中に挿入される主人公の過去の思い出・・・これが上手くミスリードさせてくれました。シナリオとしてはよかったと思います。ここでも明かされる 作中であっていた鴎は本来そこにいるはずのない存在だったということ。そこで彼女の母親から第二の作中でのキーを務める 謎の光る蝶の事が仄めかされます。
さてここまでの二人、ぶっちゃけ、二人共主人公とは必ず最後に別れてます。しかも二人共人ではなかったという展開、ここまで明かされたのは、謎の異世界？と光る蝶の存在ですね。
３ 空門蒼
Keyにしては珍しく 和泉つばすが原画を勤めています。ただ一つ弊害というか、この人の絵が強すぎる。全員そろうとやっぱりさらに強さが目立ってしまう。
さてシナリオですが、上記の二つで明かされた異世界と光る蝶の謎が、ここで明かされます。光る蝶が七影蝶という事がわかり、記憶を司る存在で彼女の家はそれに関わる家系だったのが明かされます。ぶっちゃけこれは げっちゅ屋のドラマCD
を聞いてしまうとわかってしまうので 持ってる方は 蒼ルートクリア後に聞くように。
これは夏休みに不思議な体験をするというのが基軸ですが、かなり重い話です。
蒼の双子の姉である藍が自分のせいで昏睡状態になってしまい、それを戻すために 姉の記憶を持つ七影蝶を探す物語です。ですが数え切れないくらいいるその蝶とその蝶に触れると、その蝶に宿る人の記憶が本人に流れ込んで負荷をかけてしまうというAIRを彷彿させる内容です。それでも姉を戻すために多数の蝶に触れ続け、主人公の助けもあり、姉を目覚めさせることはできますが、記憶容量の不可で起きてるのも辛くなり、日に日に睡眠時間が増え、最後には昏睡状態になってしまいます。死なないだけAIRよりましですが、最後のほうまでかなりAIRに似せた内容になっています。多分これはわざとかな。
4 鳴瀨 しろは
さてそしてメインヒロインである彼女のルート
メインとなりますがこれは後に続く ENDへの伏線の話でしろはや主人公の過去、しろはの能力などが明かされ、二人の心の距離が近づいていく話ですが、しろはの心の距離がいきなり近づきすぎな急すぎる感もうけたが悪くはなかった。ここであかされる主人公と同じ居候先に住む加藤羽未ちゃん この子が頭角を現してきます。
５ ALCA
そして しろはルートで頭角を現した 羽未ちゃんがメインです。今までのルートをやり彼女が主人公を呼ぶ時などに呼び方が安定しないのをテキスト作ったやつ未熟だな統一性とれてないじゃんと思った方もいるでしょう。実際自分も最初そう思ってました。ですがこのルートで謎が解けます。このルートは主人公である羽依里としろはが羽未のために擬似家族ごっこをし、それを通じて本当の家族をいうものの絆を紡いでいく話になります。そしてあかされる羽未の正体と主人公達との関係や最後に迎える結末など、この編もAIRを意識した作りに感じました。そしてこのルート最後で結婚した羽依里としろは ここでしろはの本当の能力がわかります。そしてそれにより訪れる悲劇を防ぐため無理をし、出産時に亡くなってしまいます。・・というか主人公 マジで何もしていない、完全に蚊帳の外状態
ラスト Pockets
これは しろはを救うための物語、しろはが能力を得ないで済むようにし未来を変える話です。ここでKey作品3作目出演おめでとうの天使ちゃんであり篝ちゃんでもある花澤さんがCVとして出演です。最後のしろはと羽未の会話は良かったです。声優さんいい演技してくれてました。グランドENDは、まぁこれはこれでありと思いますが、実は明かされてない謎で主人公の居候先の家主である鏡子さんの謎、血縁関係などあるはずもない羽未を居候させたり、しろはの事も彼女は全てを知っていたかのようなシーンもあり、色々謎な人物でした。
総評
シナリオ的にはRewriteなどよりは短かったが、Rewriteよりは当然よかった。Keyはバトルものでなくこういうノスタルジー性を活かした作品こそKeyと言える。そしてメタ発言だが、これの時間は現代で言うところの2000年初期あたりと思われる。まず主人公がMDプレイヤーというのを使っている。当時は小型で音楽が聞けCDプレイヤーとり持ち運びも簡単で重宝されたものだ。さらに羽未のいうログインボーナスという言葉を主人公が知らなかったことなどが挙げられる。そしてKeyはCLANNADの時もそうだがノスタルジー性を出すために携帯電話やパソコン ネットなどを出さないようにしている。 そして子供の時を思い出すようなシナリオ 仲間と色々な事をするために外を駆け回ったり、夏休みだからできる 田舎での探検ごっこ 夏にふさわしい少し不思議な出来事 仲間たちと協力してなにかを成し遂げるなど、色々夏休みを基軸にして各シナリオが展開してるということ。プレイ層は今の30代から40代狙いですかね。今の子供達にはわからない夏休みの思い出だろう。今回は登場キャラに嫌な事をするヘイトキャラがいないのは良かったですし、共通ルートなども含め楽しめました。Rewriteの汚名返上ですかね。OP主題歌でもありグランドENDのEDテーマでもある鈴木このみが歌う アルカテイルも この歌詞自体が作品を表している。これもAIRを意識したつくりだろうが、最後に聞くとよかった。これはこれで終わるのも良いがFDで少し補完が欲しいと思うのも事実である。ぶっちゃけ鏡子さんの謎とか。
