バロックナイト(MF文庫J) 4巻 ネタバレあり
バロックナイト4巻です。
前巻のキョウコの正体が 京耶の妹 今日子とバロックと泥が混ざりあった
存在とあかされて終わりました。
今回は、これ最終巻なのかな?幻象都市消滅 現実世界帰還までをやります。
京耶の前に現れたキョウコが京耶にゲームをしようと持ちかけ
そこでキョウコがバロックに変わり京耶はキョウコにバロックが
囚われてると勘違いしてゲームを受けるのが始まりです。
いきなりキョウコ=バロックが現れ展開は面白いですが
見るには覚悟が必要です。バロックというタイトルにふさわしく
ヒロイン達のゆがみっぷりがすごいです。バロックは言わずもがな。
まずは瑠璃子が一番壊れてます。 序盤から京耶を監禁 拘束
京耶と二人きりの世界を作るため 早香を風紀委員の自室に乗り込み不意打ちで
心臓を打ち抜いて殺したり、民衆の同士打ちを煽るため、無関係の人間を
何人も殺したり、最後にはバロック=キョウコと対決と半端なく歪んでぞっとします。
前回から登場のレイニーデイズ(照代)も京耶の正体が判明しても友情を重んじるとかいいながら
もうひとつの顔は セフィロトからもらった泥で人体製造実験をやり
さらに失った人体再生の実験で自分の指を切り落としてそこに泥をつけるという
方法まで試していたという異常さ。
(けどあとがきでも書かれてますがこの巻でメイン張ってるヒロインでした)
いきなり序盤で殺された早香もキョウコ=バロックが彼女の願いを叶えるために
蘇生?し彼女が望んだのは京耶と斬り合い京耶を斬って自分だけのものにしたいという
歪んだ願望が現れます。
妹の美佳は瑠璃子に姉が目の前で殺され自分も重症を負わされ
復讐鬼として覚醒。姉が守りたいと言っていた仲間たちを
使いつぶし 死地に送りこむ戦いをし瑠璃子を追い詰めます。
見所満載の巻です。
ラストは ある意味これって一乃でやりたかった
ひとつのEDじゃないのかな?と。
幻象都市崩壊で 高次元の海に飲まれた京耶とバロック
バロックは京耶を守ろうとするが完全にはできず
京耶の一部の因果を切り離して、彼を助けます。
そしてその切り離された因果が現実世界に帰還します。
こちらも京耶として存在しており
美佳 照代 彩乃も現実世界に帰還しており
早香も生きており彼女がこちらの世界で衰弱が激しく
入院中の京耶の面倒を見ることになります。
こちらの京耶はバロックや瑠璃子など天使たちの事は
全て忘れていて、早香が今度こそ京耶をバロック達がいた
歪んだ世界に足を踏み入れさせない決意をします。
もうひとつのバロック達といる京耶は
小島に流れ着いたが
バロックが力の消耗により 泥の支配力が弱まり
最終決戦で取り込んだ瑠璃子と妹の今日子が具現化。
それだけならともかく、三人が
バロック=瑠璃子=今日子であるということ。
本文のようにいうなら 一度全てを混ぜて
そこから三つに分割したということ。
姿はそれぞれ違えど3人とも 同一人物とも言えなくもない
状態となってしまったということなのである。
一乃達は 家族という形に現状落ち着いているみたいですが
彼女たちも世界を捨て愛をとっていますし、
一歩間違えてたら このようにお互いが殺し合う形に
なっていたのではと思えます。
一乃が続いてる中でこのバロックナイトを書いたのって
一乃達の結末でこういう結末もありえるんじゃないかというのを
書きたかったからこの作品をだしたんではないでしょうかね?
評価 最高☆5つ 合計最高☆15
絵/イラスト ☆☆☆☆
シナリオ ☆☆☆☆☆
文章/テキスト ☆☆☆☆☆
合計14/15