ef-a fairy tale of the two. 10巻(コミック版)
ef最新刊発売です。いままで休止していてやっと連載再開でしたが、ほぼ全カットでまとめてます。
今巻は羽山ミズキ編の途中から始まりますが、途中に入る優子編にあたる過去編が全部カットされてます。
なので作品の一番の見せ所がないということです。まぁ確かに内容が内容だけに難しいですけどね。
災害に見舞われた街が舞台で養子である優子が子供の頃から
兄から性的虐待を受けてって内容がありますし。その兄も本来の妹が震災で亡くなったのに、
なんでこいつが生きてるんだ的な憤慨を優子にぶつけてる感じですから、今のご時世じゃ描くには
微妙ですよ。
けど 、このefという作品は羽山ミズキの物語と公式が断言してますので
この過去編こそがefの一番重要なポイントであり 日村と優子がどうやって出会い、その中でミズキが
どう関わり優子を失ったのか。漫画だと一言二言で終わってしまってますが、その過去こそ
今のミズキを形作るものであり、この最後の懺悔で自分のせいで優子が死に、
その死を背負い自分はどう生きていくか、みやこや景、千尋という先輩達と接して
なにも得てきたのかというのが語られるもっとも重要なシーンです。
そしてユーザーはこの物語を知ったからこそ、ミズキの強さをしり、それでこそ
最後の久瀬さん説得のシーンで彼女の言葉の重みがわかるわけです。
最後の音羽を去る際に火村がミズキに本来の名前を聞くシーンも、これ過去編知らなければ
意味フな会話になってしまってます。
さらに過去編をカットしたので、漫画しか知らないと優子が死んでるんだ・・程度のことしかしかわからず
火村と優子の最後のシーンはカットされて、コミック裏表紙で描かれ彼女が消えるとこまでは描かれてないです。
作画もかなり酷いです。顔が細すぎて潰れていたりとか、昔はよかったのにここまで崩れるのも酷いです。
もし全章を完璧に描ききったなら、本当にいい作品になったと思います。故に最後の
重要ポイントの過去編がなくなったのは残念で他なりません。
興味があるかたは原作(18禁版)をやってみることをオススメします。
二本立てで間違いなくminoriの最高傑作です。
評価 最高☆5つ 合計最高☆15
絵/イラスト ☆☆
シナリオ ☆☆
構成/コマわり ☆☆
合計6/15